協同的保育

協同基本方針

銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも

奈良時代に成立した万葉集で山上憶良がこう詠んだように、古来より日本では子どもを財産と考え、大切に育ててきました。

今は、少子化によってますます幼児教育の重要性に注目が集まる反面、地域ぐるみでの子育てが難しくなって来ていると言われています。
しかしこのような状況だからこそ、子どもを真ん中に置いて、保護の皆様、園、地域が協同して次世代の人材育成に取り組むことができるよう努めていくことが大切と考えられます。

地域ぐるみでの子育てに皆が積極的に参画できるために必要なことは、意見の違いや立場の違いを越えた相互の思いやりです。「子どもの最善の利益を第一に考える」というルールの下、互いを思いやり一緒に成長を喜べたらと願っております。
誰かが困っていたら「大丈夫?」と声をかけるやさしい水城の子。
これを見守る周りの大人によって、水城の子の人格が形成されていきます。

取り組みの一例

私たちの保育園では、福岡農業高校との連携による『グリーンプロジェクト』として、1年を通じて四季の野菜づくりを行っています。
種から実になって、これを調理して食べるというサイクルを、生きる基本として学んでいきます。

そしてこの取組は、食育の取り組みであると同時に異世代交流でもあります。
1年を通じて交流を行うことにより、最初は「高校生のお兄ちゃん・お姉ちゃん」から次第に「○○お兄ちゃん・お姉ちゃん」として、世代を越えた人と人とのつながりを生み出します。

私たちは、「一人の子どもを職員全員で見つめる」
そして「一人の子どもを地域全体で見つめる」

私たちの園では、太宰府市子育て会議、虐待防止ネットワーク、DV防止ネットワーク、警察、消防、病院、児童相談所、各種療育機関など、地域とつながることで、
育ちに関わるあらゆる専門家とともに子どもたちの健全な育成に努めます